監査法人はブラック?サービス残業は?パワハラは?後悔しないために見極めるコツを教えます!
みなさんこんにちは。
前回は監査法人をグローバルの観点で紹介していきました。
今日は受験生たちが不安視している「監査法人はブラック?」という視点から見ていきたいと思います!
特に監査法人は大きな組織ですが、基本的にチーム単位で動きます。なのでそのチーム単位で当たり外れが多いので、どういった点に気をつけていけばいいか考えてみましょう。
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監査法人のブラック面
法人による特徴はあまりない
既に触れたように、監査法人は大きな組織で、かつ各チームごとに動いているため、あまり法人全体の社風やカラーなどをみつけようとしても特徴はありません。そのため、法人単位でこの特徴を捉えようとするのは得策ではありません。
そのため、事業部やチーム単位でこれを判断してみましょう。
一般事業会社との比較
少なくとも言えるのは、一般事業会社などと比較するとブラック面、パワハラ面などは少ないと考えて良いでしょう。
皆さん全員プロフェッショナルですし、監査法人の特徴として、どの部署に行っても同じ業務を行っているので異動のハードルが非常に低いです。
なので、このような状況になる確率や、逃れられない可能性は皆さんが想像しているより低いと言えると思います。
ブラック企業かどうか
ブラック企業の定義として「長時間労働」「パワハラ」「残業がつけられない」という目線でみていきましょう。
長時間労働
監査法人は比較的長時間労働が常態化しています。
以前の記事で触れたように、現状売り手市場ではあるのですが、それは人材不足からきていると言いました。そのため、長時間労働が常態化しているのは事実です。
ただ一方で最近は36協定遵守なども厳しく、昔に比べると圧倒的に長時間労働は減っていることは事実です。
感覚ですが、繁忙期は忙しいジョブで80−100時間、繁忙期以外は50時間程度でしょうか。
その中でこれを避けるには、女性比率を確認してみてください。
女性は男性よりもライフイベントが多いので、その中でも働き続けられる、働き続けようと思えるような環境ということは、長時間労働が是正されていたり、将来的に多様な働き方が許容されているということが期待できます。
パワハラ
監査法人でパワハラをする人は一定数います。
私はパワハラというのは、一定程度の関係性がないとできないと思っています。赤の他人に強く当たれるほどの強キャラは監査法人にはいません。
監査法人は一つのグループで行動することが多く、必然的に一緒にいる時間が多いので関係性が築かれます。大きなチームでは、学校のクラスのようなものをイメージいただければと思います。
もちろんそういった状態になると人間ですから、距離感を誤り、パワハラに走るひとがどうしても発生します。
これを回避する場合には、比較的小さく、張り付きでないチームや業態を選んでみてください。
適度な距離感を保つことができれば、イライラをあたってくるような人はめったにいないでしょう。
あとは、長時間労働と一緒ですが、女性が多いチームはこの傾向が低くなります。(特におとなし目の女性であればなお良い)
どうしても男性だけの社会だと、このような傾向はあってしまうのです。。。。
残業がつけられるか?
残業は基本的につけることが可能です。おそらくフルでチャージすることが可能となります。
ただ、これには条件があって、自分が大規模ジョブの関与がある場合だと考えてください。
というのも、監査法人は報酬が確定しているなか、以下にコストを下げるかということが至上命題になっています。
そして、小さい規模の会社というのは、親会社を大きな金額で受注するからと、コストに見合わない金額で受注されることが多いです。
このような小さい規模の会社は若い年次の方が関与、主任を行います。そうすると、小さい規模でフルチャージをしてしまうと、すぐに赤字へと転落してしまうため、実際問題一部の時間を親会社などの時間にチャージすることがあります。
その意味で、きちんと潤沢な予算をもっている大規模ジョブへの関与が非常に重要となります。
もちろん、このような状況とならないように、毎年監査報酬のアップを交渉していると思うので、それがきちんとうまくいって、是正されていくといいですね。
リクルーターへの質問で見極める
リクルーターは基本的にマイナスなイメージのものをそのまま聞いても、適当に答えられて終わりです。
バカ正直に質問せず、きちんと答える相手の立場になって考えてみましょう。
質問はマイナス面をプラスにして聞いてみる
例えば長時間労働についてあなたが懸念しているとしましょう。
そのとき、○○さんのジョブは忙しいですか?他と比べてどうですか?
なんて聞いていませんか?そして、「そんなことないよ」という回答を鵜呑みにしていませんか?
そんな場合は、答えやすい質問に言い換えてみましょう。ポイントは、一般的にマイナスと思われる内容を、自分にとってはあたかもプラスであるようにみせることです。
このように、リクルーターはプラス面しか言いませんから、マイナスのことを聞いてみたければ、その価値観を一時的に逆転させてみましょう。
おそらくあまり残業をしないところは、この話をしたときに「効率的にやって、自己研鑽している人が多い」とか「本人の希望があるのであれば、そういうジョブも追加でアサインしてもらうことも可能」といった回答がくることでしょう。
価値観を一時的に逆転させると言いましたが、完全に逆転させることが難しいので、本当に長時間労働がない人においては、あえてそこを誇張して回答してくる可能性は低いと思います。
出世との関係
出世との関係はまた後日まとめてみたいと思いますが、基本的にブラック(特に長時間労働)のほうが出世はしやすいと言えるかと思います。
大規模ジョブは、論点も多く、花形のマネージャーや、パートナーが関与していることが多いです。そしてこの人達は仕事が好きなので、よく働きます。
逆にいうとこういった人たちに評価されると、出世には非常に有利に働くはずですので、その観点もあるということを考えておいてください。
まとめ
今日は監査法人を選ぶ目線について、ブラック企業なのか?といった点でまとめてみました。
簡単にまとめですが、基本的に一般事業会社に比べると、ホワイト企業であると思います。
その中でも、より見極めを行うにあたっては、女性比率、ジョブの規模、リクルーターの反応などなどで、ご自身のライフスタイルにあったものを選んでみてください。
もし気になることがあれば、コメントやTwitterなどでいただければと思います。
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