【決定版】監査法人クライアント力の測り方!リクルーターも知らない情報をお見せします【監査法人】
みなさんこんにちは。
前回は監査法人の監査品質報告書を通してみていきました。そのあと監査品質報告書についても続編を出したいなと思っているのですが、諸事情により準備中ですので、本日は監査法人のクライアント力の視点で見ていきたいと思います。
この記事を読むと、以下について理解することが可能です。
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コンテンツ
分析の切り口及び前提について
クライアントで分析を行う理由
今回の分析対象となっているクライアントとは、国内の上場企業(有価証券報告書提出会社)になっております。 つまり、日本市場における主要な監査クライアントについてまとめたものになっています。
監査法人は、サービスの性質上、信用力で顧客を獲得致しますので、どのようなクライアントから支持されているかというのがバロメーターになります。
そのため、以降の分析では国内における主要な市場を占める、国内の上場企業をベースに分析を行っていきます。
なお、諸事情ございまして、分析の対象は2020年10月ごろに入手可能な有価証券報告書をベースとしているので、その後監査法人の変更や、2021/3期などの変更の影響は加味できておりませんのでご留意ください。
監査報酬を用いる理由
また、分析にあたっては、監査報酬をベースに利用していきます。
監査報酬というのは、基本的にタイムチャージ(かかった時間×単価)で計算をされています。
そのため、この多寡によりそのクライアントにおける論点の大きさ、クライアントと監査法人の関係など様々なものが透けてきます。
そして、各業態、クライアントを横断的に分析するため、それらに対する客観的な唯一の指標であると考えられることから、監査報酬を利用することとしています。
当分析の限界について
最初に、このページにおける分析の限界について念のため記載しておきます。
分析データが約1年前というのもあるのですが、対象を国内の上場企業のみに絞っています。
そのため、大手の非上場企業や、海外のリファーラル業務についてはここに反映されませんので、その点はご留意ください。
分析基礎データについて
分析の基礎データは、有価証券報告書のEDINET(XBRLデータ)を用いています。
こちらについては、金融庁のページをご覧ください。
ちなみに私は、有価証券報告書がどのデータ形式で公表されているのかというのが、短答式試験か答練で見た覚えがあるので、ぜひ受験生はXBRLデータというのを覚えておきましょう。
XBRL(eXtensible Business Reporting Language)は、各種事業報告用の情報(財務・経営・投資などの様々な情報)を作成・流通・利用できるように標準化されたXMLベースのコンピュータ言語です。特に、組織における財務情報・開示情報(財務諸表や内部報告など)の記述に適しています。 たとえば財務情報は、年度ごと、あるいは組織や業種ごとに、文書構造や項目、計算式などが異なるといった特徴があります。このため、従来の作成方式では作成コストがかかるだけでなく、共通化や二次利用が困難です。XBRLを用いることにより、ソフトウェアやプラットフォームの壁を越えて、電子的な事業報告の作成や流通・再利用を容易に行うことが可能になります。 https://www.xbrl.or.jp/modules/pico1/index.php?content_id=9(XBRL Japan)
監査報酬全般に対する分析
まずは監査報酬に対して、業界全体のデータから全般的にとらえていきましょう。
市場占有度
まずは各監査法人の市場におけるプレゼンスを、市場占有度といった形で見ていきましょう。 こちらのグラフをご覧ください。 大手3法人の中でも少し開きがあるのかと思いますが、大まかな傾向としては 大手3法人>PwCあらた>太陽&PwC京都>その他 といった様子です。 どこまで需要があるかわかりませんが、名前がつぶれてしまっている各法人の状況については以下の通りです。もしより細かいデータが欲しければご連絡ください。
Top50
続いて、上場企業の監査報酬Top50についてみていきましょう。 先ほどのデータは、上場企業すべてを対象にしたものでしたが、こちらではより大手のクライアントをどの法人が持っているかといった傾向を見ることができるかと思います。 (縦軸が監査報酬額、横軸が監査報酬ランキングです)
こちらを見ると、やはり大手の企業というのは、大手監査法人が持っているというのが言えますね。皆さんご存じのお名前が並んでいるかと思います。
こう見ると、MUFGの監査報酬ってかなり突出しているのですね。(クライアントから下げろって言われたりしないもんなのでしょうか…)
それでは、次のページでは、もう少しブレイクダウンしてみていきたいと思います。
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