【監査法人分析】大手監査法人比較~業務及び財産の状況に関する説明書類~
コンテンツ
「人」単位での収益性
こちらでは、監査法人の収益性について、「人」単位で分析していきます。
全般的な分析
まずは売上高全般についてみていきます。 上段が売上高/監査職人員数、下段が売上高/パートナー数を示したものです。(単位は百万円)
これだけをみると、PwCが圧倒的で、次にDeloite、EY、KPMGとなっているようです。
除している数が、監査職やパートナーの数になるので、監査補助を行っている方などは含めていません。
その意味でこれらの法人の一人当たりの収益性が高くなっているのであろうと推測します。
監査契約に対する分析
続いては、上記の分析の報酬母集団を監査契約に基づくものに絞ってみたいと思います。
こちらは、先ほどとは異なりEYの水準が特徴的でしょうか。
私のイメージとして、EYというと監査に実直に取り組んでいるイメージがあるのですが、その意味で監査契約といった意味での収益性が高く見られたのかもしれません。
あとは、やはりどの法人もクライアントポートフォリオの見直しや、職員構造の改革により収益率の高い業務に集中して資本を投下していることが、こちらの結果からも読み取れるのではないでしょうか。
非監査契約に対する分析
続いては、上記の分析の報酬母集団を非監査契約に基づくものに絞ってみたいと思います。
こちらはもう圧倒的にPwCですね。
非監査に多くの資源を投下し、効率的に収益を上げている点が、先の収益性分析の結果の裏付けになったのではないでしょうか。
まとめ
今回は、監査法人について計算書類の数字をベースにまとめてみました。 皆さんのイメージと各監査法人の状況は一致しましたでしょうか?私自身は以下のようなイメージを持ちました。
- 監査に力を入れたい方 ⇒ EY/KPMG
- 非監査に力を入れたい方 ⇒ PwC
- どちらにも決めきれない方 ⇒ Deloitte
私の分析についてはまだまだな点もあるかと思いますし、これらの表から何を読み取るかは皆さんそれぞれで異なる可能性もあるかなと思っています。
そのため、ぜひ一度ご自身で業務及び財産の状況に関する説明書類を眺めてみることをお勧めします。
そのほか、みなさんからこんな分析をしてほしい、こんな解釈をしたなどございましたらコメントやツイッターで連絡いただけると嬉しいです。 また次回はまた別の観点でまとめていきたいと思います。 良ければこちらのページのブックマーク、Twitterのフォロー、共有をいただけると非常に励みになります!
“【監査法人分析】大手監査法人比較~業務及び財産の状況に関する説明書類~” に対して1件のコメントがあります。